昨日書きました農家さんによる障害者作業所の件、今日の午前中に農家さんからお電話いただき、社内で作業所をするということに決まったとのこと。
あまりにも早すぎる意思決定、問題は「サービス管理責任者」がすぐに見つかるかどうかです。この職種は、社会福祉士等の資格を有する方でないとできません。働いてくれる障害者を募集するより、こちらを見つける方が難しいかもしれません。
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しかし、あまりにも早すぎる意思決定に、大丈夫かいなという不安もあります。障害者雇用をしておられるとはいえ、それは正規雇用であり、障害者作業所ではありません。
作業所の仕組みをちゃんと理解しないままに、設立を進めてしまわないか心配です。取り急ぎ、メールで以下のことをフォローを入れました。
1)会計のこと:作業所には施設会計と就労会計(工賃会計)があること。就労会計は、毎年、都道府県に提出する必要があること。
2)法人設立のこと:こちらの農家さんは法人格を取得されていますが、1)の理由により、作業所は別法人にした方が良いこと。
場所が近ければすぐにでもお会いしに行きますが、そういう訳にもいかず、とりあえずは電話とメールでやりとりします。
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こちらの農家さんには、B型から始めることをお勧めしました。ハウス内の作物の収穫がまだ不安定なため、最低賃金を保証できる(A型でやっていける)見込みがないこと、一般就労のための2年間の訓練ではなく(就労移行支援)長年に渡って働いてもらいたいこと、などがその理由です。
就労移行支援は最も支援費(国等から出るお金)が高いのですが、その分、面倒なこともいろいろあります。そういうことに慣れている福祉施設ならいいですが、こちらの農家さんは慣れておられないので、移行支援は勧めませんでした。
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さて、どうなることでしょう。やっぱりやめた、になるかもしれません。それでも、こういう世界があるということを知ってもらえたら十分かなと思っています。