私はまだ寝たきりでもなく、声も出せるので、その立場になってみないと分かりませんし、偉そうなことはいえません。それを前提に以前から思っていることを書こうとしておりますが、文字盤はどうして50音順しかないんだろう(というか普及していないんだろう)と不思議に感じています。

 今日、訪看のmountさんがお越しくださいました。ダンナも休みだったので、一緒に文字盤の話をしました。mountさんは学生の頃、療養所での実習で、文字盤の使い方や患者さんとのコミュニケーションの取り方などを一生懸命考えられたそうです。そこで今日は、文字盤についていろいろお話をお聞きいたしました。

 文字盤の見本については、以下のHPを参照下さい。
  http://www.tencil.ecweb.jp/14/3975.html
  http://www.tencil.ecweb.jp/14/4988.html
   いずれも株式会社 テンシルさんより(http://www.tencil.ecweb.jp/14/index.html

 使用・制作方法例(テンシルさんのものではありません)
  http://www.niigata-nh.go.jp/nanbyo/riha/mojiban.htm
   神経筋難病情報サービスより(http://www.niigata-nh.go.jp/nanbyo/index.htm#start

 今の50音順の文字盤は、私の仕事で例えると、何の案内もないスーパー、どこが店頭で店央で店奥でバックヤードか分からない、どこに何の売場があり何の商品があるのかが分からないように感じます。かゆいところがあっても、どこがかゆいかを一文字ずつ追いかける(あるいはかゆいという単語を示してから、どこがかゆいか一文字ずつ伝える)と言う方法になるのだとすれば、かゆい患者はイライラするし、コミュニケーションしている間にかゆみを我慢してしまったり、かゆみが消えてしまったりするのかも知れません。

 私が文字盤を使うとすれば、まずはカテゴリー(グループ)を伝えたいなと思います。例えば「1.かゆい」「2.吸引」「3.スイッチ・リモコン操作」「4.誰かを呼んで欲しい」・・・といったカテゴリー表を示して欲しいなと思います。そして、もし「1」と合図したら、1)前面、2)背面、A)右、B)左、といったことをさらに合図し、それにあわせた人体図を出してその人体図に番号を入れておき、また番号を合図します。その後は、実際に手で触ってもらいながら、この当たり?ここ?と言った形で、できるだけ早くかゆみに到着できればと思ったりしています。

 それに近いイメージのHPがありました。人体図の文字盤です。
  http://kokoro-rb.jp/3_14.html(こころリソースブック出版会さんのHP)

 他にも「3.スイッチ・リモコン操作」というカテゴリーを最初に掴んでいれば、その方に関係するスイッチ・リモコンをカテゴリー表の中に、あるいは別途用紙に書き込んだものを見ながら、「1)パソコン」「2)エアコン」「3)ベッド」などとだんだん焦点に近づいていく方法が取れないかと思いました。そのためにも、数字や記号を、言葉の前につけることがポイントだとも考えています。聞き取る方も、文字を読んでいくより数字を読んでいく方が早いでしょうから。

 実際にこのような方法をやってみられた方で、こんな方法はやりにくいというご経験をされていた方がいらっしゃったら申し訳ございません。これはあくまでも、私個人の今日現在の考え方と言うことでお許し下さい。

 また私は、50音順の文字盤を目や手で追いかけていくより、音で聞いて判断する方が早く感じました。今日、訪看さんの前で音で聞いて判断する自作自演?をしてみたのですが、やはり音の方が早く感じました。私はこの病気になってから何故か音に敏感になりました。やはり野生の猿の血が流れているのでしょう(^^) 個人的には透明の文字盤より白い紙の文字盤(患者の横について文字盤を使う)、カテゴリー表は使いながら50音の文字は音で聞いて音で反応する、と言う方がやりやすいような気がしました。

 なんせ未だに初診病院のDrから「非典型的だけどALSとしか考えられない患者」と言われている私ですから、文字盤を使うのはもっと先かもしれませんし、ひょっとしたら突然やってくるかも知れません。これからも訪看のmountさんと一緒に、いろいろ試してみたいと思います。訪看のmountさん、riverさん、これからもどうぞよろしくお願いいたします。
 

8 Comments

  1. さとりん on 2009年7月21日 at 8:23 PM

    今日は会議室の手配、ありがとうございました〜!
    しかも私金額を間違えてるし・・・・ボケてきたのかもしれません〜〜〜

    文字盤そういえば・・・50音が多いですよね〜
    どうしてかしら?
    実際には、他のタイプの文字盤を使ってる方もいらっしゃいますけどね。
    伝われば、自分が使いやすいように(介護者が)作ればいいんですよね〜

    私いよいよ・・・・タオライトに月末から乗ります〜
    残念なことに、日曜日には間に合わず・・・納品が月曜です(−−)
    楽しみじゃ〜〜〜!

  2. toyokosan on 2009年7月21日 at 9:59 PM

    さとりん、ありがとうございます。

    こちらこそいろいろありがとうございます。会議室、小会議室なら43階だから見晴らしいいんだけど、机が動かしにくいんです。なので中会議室にしました。ちなみに展望台もあるよ(有料:身障者は半額で400円になります)。

    文字盤、工夫されている方もいらっしゃいますよね。でも何故か、見本などは50音順のものが多いですよね。最初に見たのが50音順だから、こんなもんだ、これしかだめ、とお思いの方もいらっしゃるのかもしれませんね。

    タオライトに乗るのですね〜。日曜日に間に合ったらよかったのにねえ。電動車椅子は快適ですよ。タオライトは軽いしね(と言っても23.5kgありますが)。私はリハ病院で爆走患者と呼ばれています(^^)
    でも今は暑いから、アスファルトの照り返しが自転車・歩行者よりもキツくて、地獄です。私はリハ病院に行くまで、3回ぐらい日陰で休憩してます(–) それもあって、送迎サービスを利用することにしました。

    今度、電動車椅子で遊びに行きましょうね〜。

  3. カメックス on 2009年7月21日 at 10:12 PM

     とよこさん。
    ごきげんよう!
    いろいろ勉強されていますね。とても参考になります。
    私の症状ですが、今年の5月ころから急激に左手の握力が
    なくなり、また、舌も萎縮し始め、うまく話すことが
    できなくなりつつあります。
    動けるうちに「あれも」「これも」と思うのですが、
    日々の生活に追われ、全然です。(ToT)/~~~

  4. りえ on 2009年7月22日 at 12:15 AM

    コンピュータのプログラムで、確かtoyokosanの指摘されているようなものがあったと思いますが・・・。もしかしたら英語版だったのかもしれません。文字盤の周りに選びたい主なカテゴリーが示されていて、それを選択すると次の画面で詳細が選択できる仕組み。
    夫はなぜか使わなかったので、ちゃんと覚えていないのですが・・・。
    もし、日本語版にそれがないのなら、toyokosanが開発しては???
    絶対に必要よ。
    夫は、声は出なくても手が動いたのでほとんど筆談でしたが、ラップトップ型のワープロに文章を打ち込むと、かっこいい声で読んでくれる機械がありました。これは、確か日本にも同じような機械があると思います。(名前忘れました) 声も機械的なものではなくて、様々な声を選ぶことができて(男女の性別、ニュースアンカー風とか、フレンドリー風とか・・・。私が、どうせならクリント・イーストウッドの声で会話してほしいわ。なんていってましたけど)
    (余談ですが、アメリカの留守電設定では、様々なムービースターの声で待ちうけメッセージが録音できるので そんなアイデアが浮かんだのでしょう)(仕様もない話で失礼)
    ともかく、文字盤だけでは不便だと思います。

  5. toyokosan on 2009年7月22日 at 1:57 AM

    カメックスさん、ありがとうございます。
    今日もごきげんでしたでしょうか(^^)

    左手の握力に続き、舌萎縮が始まっておられるとのこと。コミュニケーションの方法を、今のうちから段階を踏んで確保して置かれた方が良いかもしれませんね。

    私は舌萎縮はさほど進んでいませんが、呼吸がしんどいので話すことが辛くなってきています。手指の力が弱ってきているので、PCの薄型キーボードなら入力できますが、通常の高さの高いキーボードは打てません。また、文字を書くことが徐々にできなくなりつつあります。

    私も毎日、「あれも」「これも」と思いつつ、疲れては眠ったり、PEG注入をしてお腹が張って動けなくなったり、カメックスさん同様、日常生活に追われたりしています。
    家の中で電動車椅子が使えるよう考えないといけないし、高いところにあるものを低い位置に置きなおしたいし・・・やりたいことだらけでバクハツしそうです(–)

    お互い、あせりつつも、あまり無理せず、準備を進めていきましょう〜。

  6. toyokosan on 2009年7月22日 at 2:19 AM

    りえさんありがとうございます。

    りえさんのおっしゃるPCは、おそらく日本で「伝の心」呼ばれるものだと思います。以下のURLが、「伝の心」で使えるカテゴリーの説明です。
    http://www.hke.jp/products/dennosin/denfunc-02.htm
    カテゴリーの中に入れる文章は、介護者が入力する必要があります。

    日本では都道府県によりますが、「伝の心」の支給にとても手間隙がかかります。大阪府の場合、身障法で「伝の心」を得ようと思うと、身障手帳に「言語3級」や「上肢2級または1級」などが書かれていること、そして認定医の審査を受けそれにパスすることなどなど、とても厳しいです。他府県では、身障法ではなく、医療(難病制度)で支給されている場合もあります。

    「伝の心」を使わずに(カテゴリーは気にせずに)、音声の選択に重点をおくなら、様々なテキストリーダーがありますね。クリント・イーストウッドの声があるかどうかは???ですが(^^) アメリカは留守電の待ちうけメッセージもいろいろ面白いものがあるのですね。いいなあ〜。
    PC初心者やPCにあまり慣れておられない方の場合、「伝の心」が使いやすいかと思いますが、ある程度PC知識がある方には「伝の心」のような機械では物足りないと思います。自分でカスタマイズできる範囲が限られるし、操作がもどかしく感じることかと思います。

    私もその一人で(といってもそんなにPC知識は有りませんが)、読み上げが必要になった場合、テキストリーダーを使うか、あるいは文字盤と同じカテゴリーやその中身、そして50音をExcelに入力し(もちろん自分で)、Excelのテキスト読み上げ機能を使って読み上げるかな。文字盤とExcelの連携ですね。ただ、Excelの音声は音声は男性1つ・女性1つしか選べないのが弱点です。以前、Excelの読み上げ機能についてブログで書いたものが以下のURLです。
    http://d.hatena.ne.jp/toyokosan/20080908/1220892091
    文字・単語・短文の発声ならExcelでも十分かと思いますが、文章または長文になってきたら、やっぱりテキストリーダーが欲しいですね。今、どれがいいか模索中です。

    いずれにせよ、コミュニケーションツールは、アナログ(文字盤)とデジタル(PC)の両方で行える方が良いですよね。両方を同時に使うことも可能ですし。また、1つでも多く、コミュニケーションツールを持っていたいと思います。これからもいろんな方法を探していきたいと思います。アドバイスありがとうございました。

    アドバイス、ありがとうございました。

  7. ゆんゆん on 2009年7月23日 at 7:11 AM

     文字盤はカテゴリーのものと50音文字盤を両方使っています
    どちらも必要です
    文字盤でめを使うのは目が最後マデ機能するというりゆも
    耳は衰えるよ

  8. toyokosan on 2009年7月23日 at 7:36 AM

    ゆんゆん、ありがとうございます。

    ゆんゆんは両方使っておられるんですね。そうでないと大変ですよね。
    目の機能より先に耳が衰える(もしくはその可能性がある)・・・そういうことも視野に入れておかないといけないですね。参考になりました。ありがとうございます。

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