マンションの「モンスター・居住者」がウチにやって来た。

 1月下旬、私の住んでいるマンションに、通称「モンスター・居住者」が資料をもってやって来ました。内容は毎度のことながら、管理会社(モンスター・居住者は管理組合と表現します)を変えましょう、(資料を取り寄せて見積をしてもらった)こちらの会社の方が安いから、理事長のとよこさんにこちらの会社の話を聞いてもらいたいのです、とのこと。要はモンスター・居住者は、自分で勝手に安いところを探してきて、誰かにそれをやらせようと言うことです。

 こちらの会社に替えたら、管理費も下がるし、今年から値上げを予定している(ずっとズルズル決定せずにいるから、私が今回、採決を取ると決めた)修繕積立金も低くなるし・・・などとぶちまける。

 でも、姿勢は逃げ腰。自分の言いたいことだけ言って、早く逃げたいのが丸分かり。とりあえず、資料を受け取って、コストパフォーマンスによって変わりますよ、とモンスター・居住者に伝えておいた。でも私は、今年こそは修繕積立金値上げの採決を取るために(5年前、私が理事長だった時は、採決は見送られた)、事前に修繕積立金の勉強会を開いたり、総会で採決を取るということを断言する(予定)のに管理会社との打ち合わせに忙しく、管理会社を変えることまで考えていられません。そんなこんなをモンスター・居住者と対面で話をしてもどうせ分からないので、資料を返却するついでにモンスター・居住者に手紙を書くことにしました。

******マンション ***号室 **様

いつもお世話になっております。先日は資料をご持参いただき、誠にありがとうございました。今日は**様にお伝えすべきことがあり、お手紙を書かせていただき、同時に資料を返却させていただくことに致しました。以下が本日、**様にお伝えしたいことです。

  • 先ず、**様は『管理組合』を変えて欲しいと仰り続けておられました。しかし、管理組合というのは私達居住者全員のことを指しています。そして理事会のメンバー(毎年4名)は、管理組合=居住者の代表であり、『不動産管理会社』=☆☆さんと打ち合わせしながらマンションの維持管理を検討していく役割であり、不動産管理会社=☆☆さんを変える権限は、理事会にはありません。
  • そして、不動産管理会社=☆☆さんを変えたいのなら、上述のように理事会のメンバーが決議するのではなく、管理組合=居住者による総会での決議が必要となります。そのため、不動産管理会社=☆☆さんを変えたいのであれば、**様自身が勉強されて、管理組合=居住者に勉強会の開催などを通して提案していただき、その上で、不動産管理会社=☆☆さんを、他の不動産管理組合に変えるか変えないかを決めることとなります。つまり、**様自身が勉強されずに、理事会に勉強して欲しいと仰るのは、権限のない理事会にとっては、資料を拝見する意味をもたないのです。
  • 更に、現在の修繕積立金の見積(計画)は不動産管理会社=☆☆さんが勝手に決めているのではなく、マンション管理に関する国交省ガイドラインによって定められた、定期的に行うべき見積(計画)に添って行われていることであり、修繕に必要な一般的な見積額は国交省ガイドラインに応じて決められている金額であります(修繕に必要な工事金額は、☆☆さんの部署である積算室の方が、当マンションの仕様に応じて計算してくださったものです)。どれだけ管理費が安い『不動産管理会社』(ないしはマンション管理士)を選ぼうと、行わなければいけないことなのです。
  • 一般的な工事の概算金額として算出したけれど、それを上回るか下回るかは、各マンションの劣化状況等よって異なります。しかし、ガイドラインがないと見積のしようもありません(尚、実際に見積をしてもらう際に、見積費用は別途発生いたします)。そこで現在、不動産管理会社=☆☆さんに概算金額等の資料を作成していただき、本年度の理事会メンバーを交えて、どのようなパターンで修繕積立金を増額していくかを検討しております。
  • また、不動産管理会社=☆☆さんとの契約期間は、本年6月1日から翌年の5月31日となっております。現在の時期、つまり現在、修繕積立金の増額を検討している間は不動産管理会社=☆☆さんとの契約期間内での(管理組合費に含まれない法律で定められた)行為となり、万一、契約期間の途中で不動産管理会社=☆☆さんを変えるということになると、違約金が発生する可能性があります。
  • 加えて、最も管理費を安くしようとするならば、不動産管理会社を活用せずに、管理組合=居住者自身が勉強し、不動産管理会社の業務をすべて居住者が行うことです。これが最も居住者の勉強になることであり、他社に支払う管理費が必要なくなります。

以上、生意気なことを申しましたが、理事会メンバーの代表として、**様にご連絡申し上げます。尚、他の居住者様の中にも同様のお考えをされている方がいらっしゃるかもしれませんので、**様の名前を消した上で、次期総会にてこの手紙を配布させていただきます。ご期待には沿うことは出来ませんが、いろいろとご検討をありがとうございました。感謝申し上げます。 尚、他の理事会メンバーにも、この手紙について了承を得ております。

                 ******マンション ***号室 理事長 とよこ 印

 この手紙を持って、モンスター・居住者のところへ出かけてきました。そうしたら、とよこさんならしっかりしているので(いつ貴方と話をした?!)、きっとやってくださるかなと思っていたそうですが、もう結構です、とのお返事でした。

 そして、2日後に、モンスター・居住者から手紙とお菓子がウチのポストに入れられており、「私はシステムを変えて欲しいと訴えているのではありません。ですので、みなさまには今回のことは話しないで下さい。」といったことが書かれていました。あのね、システムを変える説明の手紙じゃなくて、システムの説明そのものの手紙なのよ、モンスター・居住者さん。

 とよダンナにお菓子を返しに行ってもらいました。そうしたら、以前もモンスター・居住者が総会で管理会社を変えたい提案をしたら、とよこさんに遮られたとか、私は動いてくれそうで動いてくれない、モンスター・居住者は家を4件持っているからいいけれど、若い人たちのために提案してあげたことなのに・・・とか、ぶつぶつ言っていたそう。あんた、来年度の役員になるんだから、それなら来年にやりたいことをやってみなはれ。

 みんなの意見だ、他の人もそう思ってるはず、他の人のために私がいろいろしてあげているなど、自分の作り出した勝手な意見なのに、他人もそう思ってると考える人というのは、他人が自分とは違うという事実が受け入れられないんですよね。そして、システムという意味も良く知らずシステムという言葉を持ち出したり、自分の意見が通らないと今度は個人の悪口を言い始めます。もうそうなるとう放置するしかないので、総会で何を言おうとスルーします。

 何でこんなことで何日間も対応策を考えさせられたり、痛い指を使って手紙を書いたりしないといけないんだー。モンスター・居住者さん、4件もお家をお持ちなら、そちらへ移ってくださいな。貴方に付き合っている暇は、私にはありません。それなら、その分、眠りたいです。管理費の値下げを考えるなら、マンション関係のコンサルをしておられる方がいるので、その人に相談します。

 修繕積立金を上げるというテーマだけで、居住者がギャーギャー言うのは分かっているんだから、それをいかにスムーズに採決をとるかを考えるのだけで、私は精一杯です。5年前に私が理事長だった時は、結局、ギャーギャー組みが多くて時間内にまとまらず、次期課題とされたけれど、結局、5年後まで放ったままなんだから、今年こそ採決を取らないとますます毎月の修繕積立金のアップ額が増えるばかりだよ。

 ちなみに、役員4名の中で、誰が理事長をするかのあみだくじを引いたのは、5年前も今年もとよダンナでした。くじ運、悪すぎ。結局、実務は私がするんだから(署名と捺印だけ、とよダンナの仕事)。その運を、どこか他で使ってよ〜。

 あ〜、「オレが一番、誰でも治せる」「オレよりも上手い、難病のセラピストはいない」と豪語しつつ仕事で人にひどい怪我させても謝らない「モンスター・セラピスト」やら、最終顧客が誰かを分かっていない「モンスター・福祉用具業者」やら、この「モンスター・居住者」やら、なんで私の周りには、モンスターが集まるのでしょうね。もう「モンスター・難病」だけでお腹一杯です(–)

 では、明日は雪国に出かけてきます。歩けなくて、埋もれてるかもしれないなあ。それよりも、仕事が中止になるかもしれません。ちなみに、親元へ返す予定だった仕事が、また戻ってきました。2月は忙しくなりそうです。