「建設仮勘定」・・・久しぶりに聞いた言葉だなあ。でも、自分で建てたらどうなるの?

 今日は、岡山県のちょっと手前の兵庫県まで行ってきました。新幹線で岡山駅へ行って戻ってきた方が早いかも?!などと思いつつ。。内容は農業の会計講座でした。基本的なお金の流れや注意ポイントを図解で説明し、あとは損益分岐点売上高を中心とした管理会計の説明をしてきました。農業の方への講座(会計も含む)は初めてではありませんが、今回は対象者がバリバリの農業男子だったので、いろいろ大変でした。

 いろいろ質問が飛び交いました。私ももっと農業用の青色申告を勉強しておけばよかったと反省しております。出席者は個人、法人、営農組合をグループ化して法人設立など、いろんなパターンがありました。特にグループ化の法人設立は営農規模を拡大していこうという政策に押されてそうした側面が大きいのですが、本支店会計(ないしは部門会計)として決算書を作るのか、グループのまとめとなる法人は販社の役割なのか、あるいは見せかけの会社?なのか等、それらが見えずに法人化してしまっているので、本支店または部門会計の必要性等が見えません。今まで全く別々だった営農組合の決算書を単に足し算していくだけで株式会社の決算書になるとも限らないし、補助金は営農組合が対象?株式会社が対象?その両方?(そんなことできるのか)等も考えさせられました。

 中でも答えにくい質問が「建設仮勘定」です。それも個人事業主、かつ『自分で』セメントや鉄骨等を買ってきて出荷場を作っておられる方です。小売業の創業時などに自分で店を作ったら、その費用は繰延資産として計上し、あとで減価償却できるけれど、そんなところまで話をしていたら時間がありません。また、繰延資産として計上するほどの建設物ではない(壁と屋根があるだけ)なら、その年度にかかった費用のみ費用計上すればいいんじゃないの?と思ったりもしました。結果、簿記2級の本を立ち読みしてください、として逃げてきました。他にも補助金収入の仕訳け方などの質問もありました。もらえる予定だから計上するんじゃなくて、補助金等は損益ではなく収支で考えた方が良いですよと適当に答えてきました。TPPになったらどうなるか等の話も出てきたりで、なかなか大変でした。そもそも、私は税理士ではないと何度も言ってるでしょー。でも税理士でないと答えてはいけないことと、診断士でも答えていいこととの境目って難しいんですよね。

 管理会計をして自分で方針を決めていくということに、農業の流通は農協が価格を決めるから自分達で方針を決めようがない、だから方針を考える意味はないという声も多かったです。あるいは在庫の棚卸をどなたもされていなかったから、棚卸のやり方によっては損益分岐点の意味がなくなるとか、まだ未収穫の草はどうなるのか、牛はどうなるのか、といったことの質疑に答えたりしてきました。とにかく棚卸をしないと本当の自分達の姿が見えないから、やり方に拘りすぎるより、自分でやり方を作り出してもいいから(畜産・果樹は棚卸の基準が一応あります)、とにかく「本年度にかかった費用を出す」ということをやってくださいと、下手なクチで伝えてきました(伝わってないだろうな)。

 少しでも「過去」である会計から管理会計の手法を使って「未来」の方針などを考えていく、ないしは「未来」のために今を評価するといったことを考えるために、これら数値が1つの材料になるということを理解してもらえたらいいのですが・・・。日本の農業が諸外国より遅れているのには、会計が遅れているということも関係しているように思われます。

 とはいえ、農業の青色申告は奥が深いです。ましてや、自分も農業しながら、別の農家さんの農業も手伝って給与をもらってる方もいらっしゃいました。農業の所得税申告書も一般のものと少し異なるので、農業所得と給与所得とをあわせて所得税計算ができるのかどうかも、ちょっと不思議でした。

 今日は電車を乗り過ごさずに済みました。目的の駅で降り、雨でも雪でもみぞれでもない、氷の小さな塊に身体を刺されながら、研修担当者の職員の方の車に乗り込みました。せっかくおもしろい職員さんが多かったのに、今日は名刺を作り忘れ、もって行っておりませんでした。またまた失礼なことをしてしまったとよ猿です。印刷に出すか、切れる用紙にプリントアウトして名刺を使ったら早いのですが、私はイラストレーターで作った名刺をアイボリー色のケント紙にプリントアウトしているので、カッターまたはハサミで切らないといけません。メンドーな作り方だけれど、印刷に出した風でありながら手作りしている風でもある、今の名刺の作り方が好きなのです。

 往復4時間の帰ってきて、PEGもせずに爆睡してしまいました。今、BiPAPをしながら、空気を食べて?います。最近、睡眠時だけのBiPAPでは足らず、食後やお風呂の後、夜に仕事をしている時などもBiPAPを使っています。今日の研修の出来は50%くらいですので、反省しながら、寝ることにします。たぶん、反省する前に眠ってしまっているでしょう^^。

 何年経っても、ベンキョーが必要ですね。。そういう環境にいることが幸せでもあり、しんどくもあり・・・。覚えたことも、右から左へ流れていく年頃になったしなあ(−−)
 

2 thoughts on “「建設仮勘定」・・・久しぶりに聞いた言葉だなあ。でも、自分で建てたらどうなるの?

  1. いたこ 返信する

     仕事柄、簿記もできないのに、財務会計システムの開発や相談を受けてきたので、おもしろい話はいっぱい知っています。アメリカのパッケージソフトを○○証券に売り込みに行ったら、科目が収入と支出だけになるんだと。パパ&ママ・システムといって、アメリカの個人商店では一般的なんだとおっしゃる。いたこでもできる。(瀑)

     下宿の近所の酒屋さんのおばちゃんに、「科目はいくつあるの。」と聞いたら、「5つ」だというの。「それでいいの。」ちゅったら、区役所の資料持ってきて、「5つでいいんだってば。」っていわれた。

  2. toyokosan 返信する

    いたこさん、ありがとうございます。

    日本でも個人商店のことを「パパママストア」と言いますねえ。で、申告は収入と支出だけ書いた白色申告書。書けているだけマシかな。青色申告の方がお得ですよというと、紙が青色じゃないとおっしゃる^^ 医療費控除はレシートがさっとだしてきて、計算してって。それで10万円以下だったら、なんやまけてくれへんのか、ケチ、と言われる。さすが「私がルール」の大阪。会計なんてあってないようなもの?!

    農業もちょっと前までは不思議な仕組みの白色申告でした。田んぼ*?×単価**円=収入・・・といったことだけ書いていれば収入が計算されていました。費用も簡単。棚卸?そんなの知らん状態でしたよ。

    会計の面白話はネタがつきませんねえ。新幹線がつながったら、ネタもらいにお邪魔します^^

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