私は「中小企業診断士」として仕事をしていません。

 またしばらく間を空けてしまいました。腕、特に左腕が肩から手にかけて痛くて仕方なく、寝るのも辛い日が続いています。

 この間の水曜日は、中小企業診断士の資格更新研修会(理論研修)に行ってきました。毎年受講し、5年ごとに資格を更新します。

 その会場が本町にあり、始めて車椅子で本町を旅しました。とにかく本町はややこしい。地上に上がれるEVが少なく、地下鉄構内の地図を見ながら、前日に唸りつつ道を検討しました。車椅子での初の本町上陸です^^ でも、その疲れがまだ尾を引いています。

 さて研修は休憩を挟みながら4時間続きます。会場のビルの身障トイレは1Fにしかなく、かつ車椅子が1台しか入らないスペースしかありません。畳を縦長に1.5枚分敷いたようなところです。とりあえず入ってみましたが、出る時は扉が開けられず、出ることが出来ません。奮闘していた時に、水道の蛇口が開くになってしまい、左半分ずぶ濡れになってしまいました。もうあのトイレには入らん、といっても一歩も歩けなくなったら、あそこしか使えないしなあ。会場はいつも同じだし。介護者ありという前提で作ってあるモノが多すぎるわ。

 4時間も座りっぱなしだと、筋肉の少ない私は、脚が象のようになります。とにかく痛い。脚から血が戻ってこないから、心不全発作も出てきて、強心薬を飲まないといけなくなりました。

 肝心の研修は、申し訳ないですが、筋が全く見えないのでおもしろくなかったです。テーマは人材育成でしたが、リサーチクエスチョンと結論が全くなく、いろんな方の書籍に出てくる図を貼り付けているのでそれぞれが微妙に考え方が異なるし、最後はなぜか経営品質(賞)の話に入って終わり。そして事例研究をグループワークとして行いました。

 診断士を取得したら、多くの方が「経営はまずビジョンから」と仰います。一緒に組んだグループの方々もそう仰っていました。そこそこの企業規模になればそうなるんでしょうけれど、私がお伺いするところは、殆どが現場からビジョンが出来上がっていきます。

 だから私は、診断士という資格名は単なる自己紹介手段と考えており、現場で行う内容は、他の診断士の皆さんと大きく違っているかと思います。

 先日亡くなられた金子さん、今、話題になりつつある三橋さん、どちらも診断士の資格をお持ちです。でもそれを全面に出すことは殆どありません。

 大抵の資格(国家資格・公的資格など)は、官製ないしは団体の主催する資格です。すなわち、それらが求めている知識を持っているかどうかを試す資格です。その資格をもってどうしていくのかは各人の自由ですが、私は官製コンサルには絶対になりたくないので、診断士として仕事をするというより、診断士は相手方にとっての知識レベルの判断材料として使ってもらうだけで十分です(ご気分を害された診断士の方、申し訳ございません)。

 私の仕事は、コンサルじゃなく、コーディネートです。コーディネートの中にはもちろんコンサルの仕事もファシリテートの仕事もディレクターの仕事も評価の仕事などいろいろ入っています。

 「企てから試みへ」変わっていかなければ、これからの国家は立ち行かないのに、未だに企てが蔓延していることに私は悲しく思っています。身体は不自由になったけれど、出来る限り試みの社会を作り出して行きたいと思っています。