今日の藤井先生です。『三橋貴明の「新」日本経済新聞』3/3号より

今日の藤井先生です。
三橋貴明の「新」日本経済新聞』3/3号より
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かれこれ、一月ほど前になりますが、あるスピーチで、
「1)今、大阪では言論封殺がまかり通っている、
2)言論封殺というのは全体主義の特徴だ、
3)その全体主義というのはイジメやヒトラーナチスドイツが有名な事例だ、
4)住民投票では言論の自由が必要だ、だから、言論封殺に屈してはいけない」
という趣旨のお話をしました。そうしますと、
「藤井教授がヒトラー引き合いに橋下氏批判」
http://www.sankei.com/west/news/150206/wst1502060101-n1.html
と報道がなされました。
確かに、ヒトラーを引用しましたが、その文脈はあくまでも、(言論封殺の背景にある)全体主義という学術用語を説明するために引用したものですから、実際の内容と、上記の「見出し」から受ける印象とは乖離しているように思われます。
ついてはこの件について、
http://satoshi-fujii.com/150208-1/
という当方の見解をすぐに公表いたしましたが、その後、この報道を受ける形で橋下市長から次のような発言があり「バトル激化」と報道されています。
http://www.sankei.com/west/news/150207/wst1502070051-n1.html
あるいは、この週末、ある場所で都構想について、学者としての所見を申し述べるという趣旨で、講演をいたしました。その中で、次のようなお話しをいたしました。
まず、当方が大阪都構想についての『7つの事実』を公表したところ、箕面市の倉田市長からブログ上で反論いただいたのですが、その内容は全く反論になっていない、とお話をいたしました。
http://www.mitsuhashitakaaki.net/2015/02/10/fujii-131/
その関連で、この程度で反論だと思っておられるとすれば、それは極めて遺憾、学生さんのレポートや試験を採点している京大教授をなめてもらっては困る、きちんとした書面での反論をお願いしたい、実際、書面での反論を(下記にて)募集しています、という趣旨・文脈のお話をいたしました (http://www.mitsuhashitakaaki.net/2015/02/17/fujii-132/ )。
さて、この当方の発言について、昨夜早速、次のように報道されました。
藤井聡氏が橋下徹氏を批判「京大をなめてもらっては困る」』
http://news.livedoor.com/article/detail/9838988/
『「京大をなめてもらっては困る」 藤井教授、改めて大阪都構想を批判』
http://www.sankei.com/west/news/150301/wst1503010061-n1.html
先の例と同様、こうした記事の「見出し」から受ける印象と、実際の「趣旨・文脈」とは、大きな乖離がある、とお感じの方は少なくないと思います。
特に、当方の趣旨は、「京大そのもの」でなく「京大教授職」についての文脈のお話でしたし、橋下市長について批判したわけではありませんでしたので、この記事タイトルは、ある種の「あおり」としての効果が色濃くあるやに見受けられます。
(※ 本件についても、下記に当方の見解を公表しております。ご関心の方はご参照ください。 http://satoshi-fujii.com/150302-4/
・・・
いずれにしても、こうした報道や展開は、
「バトルをあおる」
種類のものです。
しかし、都構想住民投票という重大な投票を控えた今、本当に必要なのはこうした
「バトル・ショー」
では断じて無く、
「冷静な議論、言論」
です。
もちろん、人々の関心を集める手段として、ショーの要素が含まれることの有益性を一部是認するとしても、やはりあくまでも本質は議論、言論です。
したがいまして、報道関係者には是非、そういう姿勢をお願いしたいと、心から祈念いたしたいと思います。
───ただし───
そうした「バトル・ショーを、あおっている張本人」が誰かといえば、それは、マスメディアというより橋下大阪市長ご本人だ、という側面が色濃くあることを忘れてはなりません。
そもそも、こうした「バトルあおり」の一連の報道の発端は、以下に報道された、当方に対する「公開討論申し入れ」です。
大阪市橋下徹市長(45)率いる大阪維新の会は2日、推進する大阪都構想に対する徹底批判に憤りを感じるとして、京都大大学院教授で内閣官房参与藤井聡氏に対し、公開討論を申し入れ(た)』
http://www.daily.co.jp/newsfl…/…/2015/02/02/0007709665.shtml
このたった2、3行の文章には、「バトル要素」がふんだんに含まれています。
そもそも、藤井という「ターゲット」に対して「憤りを感じる」と表明しておられますが、これはもちろん、「冷静な議論」では無く「激しいバトル」を約束するものです。
さらにそこには「大阪市」「大阪維新の会」「京都大学」「内閣官房」という公的組織の「市長」「教授」「公党代表」「参与」という役職が様々に記載されている点に、衆目を集める要素があります。
それらの公的組織、公的役職はいずれも「バトル」からはほど遠い、冷静かつ公的な存在だからです。
こうした「意外性」もあいまって、橋下氏からの「憤り」を込めた「公開バトル要請」は、一部の人々の興味関心を引き、「バトルをけしかける風潮」がネット、メディア界を中心に盛り上がることになります。
なお、今回のターゲットである当方は(一部の方々は既にご存じかと思いますが)、このようなバトルやショーは受けない、人様にお見せするものなら「冷静な議論」の本質を損なわないものでなければ断じて拒絶する旨を、2年以上昔から「宣言」しており、今回も、その宣言通り、実際に拒否しています。
(※ このあたりについては、当方のFacebookにて、学生さんから紹介してもらった関連情報を紹介しておりますので、ご関心の方は、下記ご参照ください)
https://www.facebook.com/Prof.Satoshi.FUJII/posts/622442071190073
ですが、橋下氏が差し向けた「憤り」の感情に触発されつつ「バトル・ショー」を期待したネット界の一部の人々は、その「ターゲット」に対して、「逃げた!」「討論しろよ!」等の書き込み・つぶやき等を続ける状況が持続しています。
さらに橋下氏は、「ターゲット」が2年以上前に出演した過去の動画の一部を取り出し、その中のキーワードを繰り返しツイッターや記者会見上で紹介する事を通して、「ターゲット」に対する世論側の「憤り」を「あおり」ます。
(その詳細については、こちらを参照ください http://satoshi-fujii.com/150208-2/
こうした「橋下氏の『あおり』の余波」として、冒頭で紹介したバトルを「あおる」報道が今日においてすら誘発され、その「あおり」を受けてネット界では再び盛り上がりを見せる──という構造が存在している、という風に社会学的に解釈可能だと筆者は考えます。
・・・・
ではなぜ、橋下氏という公権力者側は、「冷静な議論」ではなく「バトル・ショー」にここまでこだわり続けるのでしょうか──無論誰もそれを断定できませんが、何人たりとも、次の可能性を排除することは出来ないと、筆者は考えます。すなわち──
「都構想を提案している公権力者にとっては、
『バトル・ショー』に持ち込めば、
『都構想に関わる冷静な言論・議論』を回避することができ、
結果、人々の関心を『都構想に関わる冷静な言論・議論』からそらし続けることができる。
そうすることで、都構想が抱える『不都合な真実』が
白日の下に晒されてしまう事を避けることができる。
だから、議論ではなく『バトル・ショー』にこだわり続けるのである」
もちろんこれは、確定事項では無く、単なる「疑惑」にしか過ぎません。ですからこの疑惑を、ここでは仮に、
『公権力者「真実隠蔽」疑惑』
と呼ぶとしましょう。
ツイッターなどによる執拗な嫌がらせに加えて、公的機関を通した圧力や詭弁による印象操作に至るまでの様々な言論封じ、言論封殺の圧力をかけ続ける今の「この状況」のままでは、この『公権力者「真実隠蔽」疑惑』を払拭することは絶望的に難しいと思います。
しかし──公権力者側がこの疑惑を晴らすことは簡単です。
それは、当方がこれまで論じてきた『7つの事実』をはじめとした数々の疑問点に対して、当方が今、様々な場面で「公募」を呼びかけていますが、それに対して、
『公明正大に、書面で、冷静、かつ理性的に反論』
をすればそれで事足りるのです。
「都構想」に関わる公権力者各位には、是非とも、上記のような不名誉な「疑惑」をお晴らしいただいた上で、都構想の投票日をお迎えいただきますことを、一言論人として心より祈念いたしたいと思います。
PS
都構想について『超人大陸』から「大阪市民は結局『損』をするのか」という動画を配信しました。「都構想」の理解にとってとても大切な点を約19分で話ししています。是非、ご試聴ください。
http://www.choujintairiku.com/fujii-tokoso2.html
PPS
「都構想」については、下記「サトシフジイドットコム」にて、各種情報配信しております。随時、更新しています、どうぞ毎日、チェックください!
http://satoshi-fujii.com/

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